平凡情弱高学歴が、ベンチャーに行ってみて。

スローガン株式会社。セールス→キャリアアドバイザーチームのマネージャー→新卒採用担当。官僚志望だった平凡な東大生が、新卒でベンチャーに入ってみての話や、採用周りの話を綴ります。

情弱官僚志望が新卒でベンチャーに入ったら?

第3弾は、自己紹介2本目。1本目は「何も知らない公務員志望が、何でベンチャーに来たのか」について書きました。2本目は、「そんな世間知らずがベンチャーに入ってどうなったのか?」がテーマ。

やりたいことも明確になってない、人からの見られ方が気になって仕方なくてプライドが高い、アルバイト経験すらまともに無くて働いた経験は0、そんな状態でベンチャーに入って、どうなったか?よく、「ベンチャーって何か具体的にやりたいことがある人が入る場所で、自分には飛び込めない」というコメントを学生さんからいただくので、じゃあ実例を見てみようと思いましてw

以下のような気持ちを持ってる方向け。

✔︎ベンチャーとかよくわからないし怖い。

✔︎やりたいことが決まってる人しかベンチャーは合わないのでは?

 

さて、僕は15年4月に入社して、初めセールスに配属。ビジネスとか全くわからなかったので、ちゃんと力を付けたいと思ってたので、営業は願ったりでした。そしてクライアントへのセールス、セールス後の納品で集客やPR冊子制作のディレクションなどを担当。

…とにかく仕事ができない。絶望的にできない。

20人規模の会社だったのでとりあえず現場に入るスタートだった、というのはあるにせよ、まず基本的なことができない。まず、セールスなのに本当に喋れない。SPINで言う状況質問すらまともにできない、みたいな。じゃあテキストならどうなのかというと、クライアントとのMTG資料の作成にも手間取る。その上で要点も得ていなくて、読んでも意味がわからない。

そんな感じなので、とにかく1つの仕事に時間がかかる。常に後手後手で、寝る時間を削って何とか間に合わせるような状態。提案期になるとそれがもっと加速した。もはや家に帰れない。人に頼るにも、何ができてないかわからないから聞けない、と止まる始末。

めちゃくちゃプライドが高くて真面目なだけだったのが、ゆっくりゆっくりへし折れていった期間だった。


そして時は流れて、入社してから1年半後。あるクライアントへの提案をきっかけに、徐々に結果が出始めた。でもスキルが上がったのかというと多分そんなこともない。少しだけ自信が付いたとか、自信が付いたから人に頼れるようになったとか、そのくらいの変化。それでも、当時の自分にとっては破壊的な変化だった。てかここまで1年半もかかったのは本当にやばいw

ここから徐々にできることも増え始めて、他の担当の納品ディレクションに入ったり、その後キャリアアドバイザーチームのリーダーに回ったり。

この経験を振り返って思ったことは、「スキルが無くても、仕事をどうすれば達成できるかだけにフォーカスして動ければ、成果は出せる」ということ。自社内で活躍しているメンバーを見ても、クライアントで活躍している人を見ても共通していたので、より強く思うようになっています。ちなみに新卒入社や中途入社で入ってくる人を見ていて必ず思うのは、自分の1年目より絶対に凄い、ということ。笑

要は、「スキルや経験、やりたいことがあるに越したことは無いが、無くてもやり抜くことさえできれば何とかなる」というのが僕の経験からの学びでした。

自分よりもできない1年目って社内外問わずあまり見なかったので、こんなんでも大丈夫なら、大体の人が大丈夫なんだと思います。あれほど何もない新人は本当に中々いないと思う。ただ1つだけ条件があったとすると「諦めない力」があるかどうか。それだけあれば、入る前から不安になることは無い、ハズ。

かつ、新卒でベンチャー入ってみて一番感じたのは、「ひたすらできないなりに責任を負ってやっていると、やりたいことや課題意識が徐々に強化されていく」ということ。やりたいことが見つからないなら、自分で何かを決めなければいけない場所に行った方が良いと思う。

 

次は、また採用周りの記事を書こうと思います。