平凡情弱高学歴が、ベンチャーに行ってみて。

スローガン株式会社。セールス→キャリアアドバイザーチームのマネージャー→新卒採用担当。官僚志望だった平凡な東大生が、新卒でベンチャーに入ってみての話や、採用周りの話を綴ります。

自己紹介その1。情弱官僚志望東大生が、ベンチャーに!?

「どこに行くのか」なんて知らなかった。ただ「負けたくない」「上に行きたい」だけ考えて、生きてきたんです。

 

はじめまして、栗岡と申します。スローガン株式会社という80人規模のベンチャーで働いてます。

「挑戦し続けるオトナを増やす」という個人ミッションと、「人の可能性を引き出し才能を最適に配置することで新産業を創出し続ける。」という会社のミッションを追っかけて仕事をする毎日。

 

今回は、"ベンチャーって、夢があって目標も固まってる人が行くところだと思うんですよ"という声を学生さんからよく聞くので、「そうじゃないんだよ」というのを、自己紹介がてら、お伝えしたいなと思って書いています。なるべくあるがままを書こうとしてたら物語調になりましたが、"ベンチャー"の"ベの字"も知らなかった官僚志望な東大法学部生が、30人弱のベンチャーに新卒で入るまでのリアルです。では、始まり始まり。

 

さて遡って2011年2月、東大受験の帰り道。寒空の下でしたが、手ごたえを感じて心は熱かったのを今でも覚えています。この時は、ただただ目の前の道を真っ直ぐに走っていました。周りに負けたくない、ただ上を目指したい。無事に合格して大学に入ってからは、ひたすら部活、特に書くほどのこともないので割愛します。本当に、今の嫁さんに出会ったぐらいしか誇れるものが無いw

文科一類だったので、そのまま法学部を選択し、卒業後は官僚になるんだと思って試験勉強と部活の毎日。

そして2013年12月、公務員試験の合格通知当日。真ん中ぐらいの順位で合格、これで後は官庁訪問を残すのみとなりました。この時も、ただ上へ、上へ。

 

でも、この時は、だんだんよくわからなくなってきていました。

「自分はこれからどこに向かうのだろう?」

「何が正解なんだろう?」

これまで考えもしなかった、「どこへ向かうのか」という疑問に、初めて思い至ったのです。

ふと、「自分は何も知らないのかも」と思い始めました。このまま、何もせずに進んじゃって良いのだろうか?


そこから、ようやくちゃんとやり始めた就職活動。

と、言ってもどこに行きたいかも、どこに行けば良いかもわからない。時は2013年12月半ば。世間はもう就活解禁後で、完全に乗り遅れ組。

ということでひとまず合説に顔を出してみる。よくわからない。話している内容が面白いかすら、あまりわからない。というかピンと来ない。

知らないだけかなと思って選考に進んでみる。もっとわからない。とりあえず、ピンと来ていないことだけはわかる。

でもどこの選考を受けに行くのかも、全然固まらない。とりあえず名前を知っている会社に、行ける限り行ってみる。なんか違う。

そんな有様の就職活動。怪しい就活塾に引っかかりかける始末でしたwww


ひょんなきっかけでベンチャーという言葉を知った(むしろこれまで知らなかった)ので、それっぽいところを片っ端から受けてみた。ある"事業家集団"という打ち出しのベンチャーも受けてみました。事業家ってなんだ??とか頭にハテナを浮かべながら。そしたら説明選考会で落ちた。さすがに無知すぎたかとか思いながらも、ちょっと切なかったのも覚えてます。

しばらくの間、向いてないのかなとか不安を抱きつつもベンチャーを受けていました。でもなんとなく覚悟が決まらない。やりたいことってどうやったら見つかるんだろうとか、うねうね考えてた。

そうしたらあるとき、某人材育成系のベンチャーの方から、痛烈な一言。


「このままだと、ただの中間管理職になりそうだよね。」


思い当たるフシはいくつもある。これまで、本当の意味での失敗や挫折からは逃げて来た。しかも仕事への想いは特に無い。その選考の帰り道から1〜2週間、「このまま出来上がる将来の自分を、自分は許せるんだろうか?」と考えていました。

否。無理。それはなんか、違う。血が湧くように生きたい。それだけはこの時、確かに思った、自分の唯一の軸でした。

でも、何なら本気で打ち込めるのだろう?わからない。それもそうか。やったことないんだし。ならまあやってみるか。そう思って、まずは働こうと思いました。

それで長期インターン先として、就活の相談もしていたスローガンにお願いしに行った、それが今の会社に入ったきっかけでした。


そこから色々あって、長期インターンではなく新卒としてスローガンを受けることに。選考はボロボロだったがなんとか内定、そのまま内定者としてインターンを開始し、入社に至る。

 

これが、僕の就職活動の流れでした。ここまで無計画な人も中々いないと思いますwブラックな会社とかも受けまくってましたし、なんなら就活塾にも引っかかりかけるとか、相当な情弱っぷり。こんなやつがよく就活語れるもんだ。でも、僕の場合は人との出会いでだいぶ救われました。ホントに。これが無かったら今頃何やってることやら。詳細はまたの機会に。

 

で、こんなグダグダ劇の結果入った今の会社ですが、僕はまだ何も成してないなりに、今人生賭けて挑戦してるって胸を張って言えます。だから、挑戦することに迷ってたり、踏み出せない人にこそ、声を大にして言いたい。

 

「始めること、それだけに集中しよう。これまで何をしてきたかなんて関係ない。上手くやれるかどうかなんて、知ってたらむしろツマラナイ。わからないことが、自分を強くするチャンスなんだ。」

 

次回は、自己紹介パート2として、この情弱が入社してからのことを書こうと思います。