平凡情弱高学歴が、ベンチャーに行ってみて。

スローガン株式会社。セールス→キャリアアドバイザーチームのマネージャー→新卒採用担当。官僚志望だった平凡な東大生が、新卒でベンチャーに入ってみての話や、採用周りの話を綴ります。

キャリアアドバイザーも、けっこう成長できるよねという話

キャリアアドバイザーという仕事をやっていてどんな成長ができるのか?と疑問に抱く方も多いようで、友人からも「スキルアップのために転職したい」など相談をちょくちょく貰います。でも突き詰めたら、けっこう汎用的な力が付くと思うんですよね。

やってみて感じたことですが、対人(面談)スキルと対コト(面談外)スキルが大きく分けると身に付きます。なお、新卒紹介を念頭に置いて書いてるので、転職エージェントとは少し感覚が違うかも。

 

1.対人スキル

面談時に求められる対人スキルは、「いかに信頼関係構築をし」「相手の潜在的なニーズを含めてキャリアニーズを引き出す」かの大きく分けて2つ。信頼関係構築とヒアリングという2つですね。

特に難易度が高いのが、「この人は人生で何を重視したいのか?」が言語化されていないケースが多いこと。これをちゃんと深掘りに行かないと結局納得の行かないキャリアになってしまうので、一番大事なポイントです。僕の場合は、SPIN・チャレンジャーセールス・カウンセリング的アプローチの3つを組み合わせて使っているイメージでした。この3つを活用するのってセールスと同じ考え方ですよね。特にB2Bセールスで、中価格帯の商材を扱っているときと似てると思います。少なくとも同じスキルを使ってる感覚ありました。僕が元々セールスを経験してからキャリアアドバイザーになった、というのもあるのだと思いますが。なので、極めようによっては、少なくとも幅広くB2Bセールスのキャリアには活きるはず。

 

2.対コトスキル

続いて対コトのスキルだと、特に「分析的思考」「論理的思考」「逆算思考」の3つが身に付きます。

分析的思考をもう少し詳しく言うと、「この人が重視しているキャリア志向性は何故形成されたか?」「この人の強みはどこで、どんな仕事だと活かしやすそうか?どこに行ったらシアワセか?」など、人の思考や特徴について分析したり深掘る思考のことを指して言っています。企業のビジネスモデルやカルチャーなどの違いから、活躍する人の特徴を推察しようとする思考、なども当てはまりますかね。

論理的思考はそのまんまで、具体/抽象の上げ下げや因数分解をする思考。

逆算思考は、その人の活躍シーンや入社シーンのイメージから、今何をすべきかに落とし込むゴールドリブンな思考のことを指してます。ストーリーに落とす力とも言い換えられるかな。

このあたりは、当然ですがマネジメントシーンでも求められますし、個別化/逆算が求められるような業務には広く転用できます。

 

こんな感じで、セールス/マネジメントなど様々なキャリアに活きるベーススキルが身に付く仕事だと思います。ただ同時に、人事に移るにはエージェント側の価値観が染み付いていたり、セールスに移るにはお金の匂いがしなかったり、マネジメントに移るには組織側の関心が高くなりすぎたり、とマイナスポイントもあるので、キャリアチェンジするなら確かに早めの方が良いかもですね。